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シモン・ボッカネグラ 終演

昨日(10月7日)、ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ Simon Boccanegra」が終演いたしました。

ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。

タイトルロールのシモン役を演じさせていただきました。

ジェノヴァの初代総督として実在した人物です。

和解・平和への願い、そして愛がテーマのこの作品。

シモンは、出番も言葉も非常に多いですが、独立したアリアも無く、フィエスコやパオロのようにアクが強いわけでもない。終始人格者であり、恋人と娘の二人の"マリア"(マリア・フィエスコ、そしてアメーリア=マリア・ボッカネグラ)に関わるときだけは人としての感情を露わにしますが、この作品のメッセージを伝えることに役割の多くが割かれています。

そのため、終演後の作品へのお客さまの反応こそが、このシモン役を務めたことへの結果だと考えています。

勢いだけでは出来ない役柄なので本当に気が抜けず大変な役柄でしたが、素晴らしい共演者の皆様のおかげで乗り切りる事が出来ました。

友人でウクライナ出身のデニス・ヴィシュニャがフィエスコ役。今回も素晴らしい歌唱でした。

フィエスコはシモンの政敵であり、フィエスコの娘マリアとの仲も反対されていた事からずっと敵対していた関係が、オペラ終盤で蟠りも解け和解します。

デニスとはトゥーランドットやドン・ジョヴァンニ、そしてウクライナ支援コンサートなどで共演を重ねてきましたが、今この演目で共演出来た事が本当に良かった。1日も早い平和の訪れを心から願っています。

アメーリア役の水戸さんも役にあっていて素敵な歌唱でした!ガブリエーレ役で素晴らしい熱唱を聴かせてくれた堀越君など、素敵なメンバーでした。 堀越くんとの2ショット撮り忘れた!(笑)11/3のコンサートは聴きに行く予定です!


うちの門下の橋本君がパオロ役の豊島君と友達とのことで観にきてくれていました。 門下からは他に正木君なども。ありがとうございました!


そして以前「アイーダ」でラダメス/アモナズロで共演させていただいたテノール歌手の村上敏明さんもいらしていてびっくり!!

お褒めの言葉を頂きありがとうございました。



お客様でいっぱいの客席からは、最後シモンが倒れた時には啜り泣く声があちこちから聞こえてきていました。

本当に素晴らしい作品です。


代表の柴田様、この演目、そしてこの役柄でお声がけいただき、そしてデニス/ウクライナ支援の事も心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

今回の共同企画でもあり、かつしかシンフォニーヒルズ「アイーダ」アモナズロ役に続きダブルキャストをさせていただきました堀内さん、大変にお世話になりました。


またいつか、この作品と向かい合える日が来ますように。

皆様本当に、ありがとうございました。


井上雅人



佐藤浩太郎様から素敵な写真をたくさん頂戴いたしましたので、こちらに掲載いたします。

(一部、井上の方でトリミングをしています)

佐藤様、本当にありがとうございました




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